脱“労力の足しになる若者”へ。地域おこし協力隊の僕に必要なのは“行動力”ではなく“実行力”

いつもお世話になっております。

最近、島を離れる友人からソファーを頂いてご満悦のおっくんです。

非常にご満悦な状況

 

―――――振り返れば昨年12月。

焼尻島へ引っ越すことになった僕は、当時住んでいた静岡の自宅の家具をほとんど処分してしまいました

なにせ、家具の数だけ引越し代がバカみたいに高くなったので。

ですから、島に移住して以降、僕は最低限の家具だけで慎ましく生活をしていたワケです。

しかし、それは島を出ることになった友人にとっても同じこと。引っ越しするにもお金がかかるし、処分するにもゆるくないのです。

 

……ってコトで、家具を頂きました。

本当にありがたい。大事に使います。今度お礼します。

 

地域おこし協力隊が加わったおかげで活気が増した?
 

さて、前回の日記でも述べたとおり、最近は役場各課の代表の方々が来島されての町政懇談会が行われたり、町議会の方々が来島されての視察や懇親会が行われたり……と、焼尻島についてじっくり意見を交わす機会が続きました。

 

いろいろな話題について意見が交わされました。

中でも印象的だったのは、やはり僕ら地域おこし協力隊についての話。

 

今年の焼尻島は、新たに生まれ変わった6月の『サフォークまつり in 焼尻』、多くのお客さんに恵まれた7~8月の『宝島~焼尻の財宝伝説~』と新しい試みがいくつかあり、島外の方から見ても新鮮な話題が豊富だったようです。

 

どちらも「ひとまず成功と言える内容だったんじゃないか」とのことで、ある人は「地域おこし協力隊が加わったことで活気が増したんじゃないか?」とまで言って下さりました。

 

さて、困りました。

 

島の外から見ていただくイメージと、実際の地域おこし協力隊(=僕)とでは、ギャップを感じたからです。

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進行形の話題に乗っかるのはラク。でも、それって……、
 

振り返ると、『サフォークまつり』では実行委員会メンバーのスタッフとして、『焼尻の財宝伝説』では受付窓口担当として、それぞれ非常に忙しくさせて頂きました。

 

8月27日現在、人口220名の焼尻島にとって、物事を押し進めるメンバーは1人1人がめちゃくちゃ、め~っちゃくちゃ貴重な存在です。

僕自身も島民1年目でありながら、いろいろな仕事を任せていただきました。あまり抽象的な言葉は使いたくないのですが、一言で言うなら「成長できた」と思います。何せ、色んな仕事をお願いされたワケですから、それなりに島の役に立ったという自負もあるのです。

 

ただ、見方を変えればこうも言えます。

 

=“労力の足しになる若者”という意味では役に立っている。

 

 

◆サフォークまつりの例

先日、こんなことがありました。

サフォークまつり実行委員会のメンバー同士で、去るサフォークまつりの反省点を振り返っていたときのこと。

サフォークまつりでは、新たな試みとして「前日祭」というものを設け、島の人たちと島外からの“移住・定住に興味がある”お客さんとで交流会を行ないました。

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この交流会、締切まで参加者が定員に届かず、しかし、参加を締め切ったあとに10人以上もの参加希望者が現れました。けれど、急な対応もむつかしく、受け入れ態勢の関係で泣く泣くお断り……なんてことががあったのです。

これに対し、問題点や反省点を指摘するのは簡単です。「“移住・定住に興味がある”という制限が参加への敷居を高くしていた」「定員が揃い次第締切……でなく、人の集まりに関わらず明確な締切日を設けたほうがよかったのではないか?」など、僕自身もいろいろ指摘しました。

 

……が、僕ができたのはここまで。

 

「じゃあ、“移住・定住に興味がある”という制限を取り払えば、交流会の意図に即したお客さんが来てくれたのか?」

ただ単に格安な点だけを求めたお客さんと意義のある交流会ができたか?」

締切日を設けた場合に起こりうる不都合は想像できるか?」

本当にそれでいいのか?」

 

そう聞かれたとき、返す言葉が見当たりませんでした。

この話、どちらが正しく、どちらが間違っているとかではありません。なにせ、サフォークまつりの前日祭じたい新たな試みですから、完璧な成功なんてありえないところです。

 

ただ、運営の立場として、どこまで想定し、どのように対応し、どのように責任をとるか。

 

僕には、そこまでのイメージができていませんでした。

まさに、上で述べた「“労力の足しになる若者”という意味では役に立っている」程度。

つまるところ、それは“地域の便利屋に陥ってしまっている”という、地域おこし協力隊業界ではありがちな問題にハマっているとも言えます。

 

現状、僕の地域おこし協力隊としての活動は、進行形の話題に乗っかっているものが半分以上です。たしかにそれらは肉体的に忙しくとも、精神的にはラクな部分も多い。しかし、その域を脱しない限り、いつまでもただのお手伝いです。

 

もちろん、お手伝いだって地域を学ぶ意味では非常に有意義で大切なこと。本当に良い経験ばかりです。

……ただ、それだけでは「地域おこし」と呼べる自信はありません。

 

 

行動力だけでは成果が出ない
 

最近読んだ本がまた、今の自分を的確に指摘してくれました。

『ビジネスマンのための「実行力」養成講座 すごい偉業もこんな小さな一歩から』(小宮一慶著、ディスカヴァー携書)

簡単に説明すると、結果・成果の伴った行動を本書では「実行力」と呼び、その「実行力」とはなんたるか…を説いています。

 

 

少し話がそれますが、僕は「行動力があるね」とよく言われます。学生時代から日本全国の島々を旅し、挙句の果てには何の縁もゆかりもない、北海道の小さな島に移住してしまったワケですから、たしかに行動力はあるのでしょう。「行動力があるね」とはもう何年も言われ続けています。

そんな僕がこの島に移住し、薄々感じているのは行動力があっても成果は得られない」ということ。

行動して得られるのは、いつも“人脈”とか“きっかけ”だけでした。僕の経験上、その先はない。

その先にある成果を得るために必要なのは、行動力ではなく、実行力。

実行しないと得られないのです。

 

 

 

地域おこし協力隊という仕事、一番悩ましいのは「協力隊は結局のところ何の役に立ってるの?」という質問。

色々やっていて、非常に忙しくさせてもらっているのに、“労力の足しになる程度”だけではさみしい限りです。

次回の更新では実行力について考えてみたいと思います。

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