島で一人暮らし、「あぁ、自分島に住んでるなぁ」と思う瞬間まとめ
島に移住してはや7ヵ月が経過しました。
島の外に出ると「島暮らしはどう?」なんて聞かれるのですが、不便に感じることも少なく、案外快適に過ごせていたりします。
ですが、もちろん島暮らしをしているからこその瞬間もそれなりにありまして。
ふと、「あぁ、自分島に住んでるなぁ」と思う瞬間があります。
せっかくなのでまとめてみました。
【島で一人暮らし、「あぁ、自分島に住んでるなぁ」と思う瞬間】です。どうぞ。
島には商店がありますし、生活に困らない程度に色々買えるのですが、やはり手に入らないものも多い。
なのでやっぱり、島の外へ出かける時は「必要なものリスト」を書きだしてまとめ買いしちゃいます。
たとえば食べ物なら、○○醤といった少しマイナーな調味料だったり、どうしても意中のメーカーの商品が欲しい時なんかはそう。
食べ物以外でも、日用雑貨や衣服なども同様です。
僕はよくネット通販を活用します。非常に便利で重宝するのですが、その一方で気になるのが離島料金。通常の送料に加えて、さらに●百円ほどプラスされたりします。
最初から「離島料金が加算されます」と書いているならまだ親切です。タチが悪いのは、【送料無料】と堂々とうたっておきながら、下の方に小さく「ただし、離島は除きます」なんて書いているパターン!!これはいけ好かない。笑
本州から海を隔てた場所に住んでいる以上、これは仕方ないんですけどね~。
でも、お金がかかることばかりでなくて、船に乗る時は「島民割引」なんてモノが受けられます。
割引率は島によってまちまちだと思われますが、僕が住む焼尻島であれば、片道1,570円が1,070円まで割り引かれます。
役場支所に割引証を取りに行き、フェリー乗り場にて提示。この一連の行動は島民だからこそですね!
述べたように、島にとって船は生活を支える大切な存在なのですが、船ゆえに「欠航」の可能性だってあるわけです。
目安となるのは波予測。向こう数時間の波の高さを確認し、翌日以降を占います。
特に冬の日本海は海が荒れやすいため、フェリーは数日にわたり欠航、漁師は漁をお休みして丘仕事……なんてこともよくある話。
島の外へ出かける予定のある日は、数時間おきに波の様子を気にしてしまうようになりました。
2.5mあたりで嫌な予感(船酔い観念)、4mあたりで諦めモード(外出断念)です。
ありがたいことに、島で毎日を送っていると何かと魚介類をおすそわけしていただきます。
何と言っても鮮度が抜群。ただでさえ、焼尻島の魚介類は良質とされていますから、突如、日常食が高級料理と化してしまうのです。
しかし、旬の時期は誰もがたくさん獲っているワケですから、同じもので冷凍庫が溢れてしまう……なんてことも。
都会の独身男性が一人暮らしに使う程度の冷凍室では、とてもとても足りません。笑
島は潮風と隣り合わせ。「金属類がさびやすい」という話はよく聞きますが、僕の場合、どうも髪の毛まで潮風の影響を受けているようで、シャンプー時にパサつくというか、引っかかるような違和感を覚えるようになりました。
島へ出張営業されている美容師さんに聞いてみたところ、「生活環境が変わったことで、髪が地域に馴染めていないのでは?」とのこと。そんなことあるのか……。笑
トリートメントできちんとケアします。
今住んでいる焼尻島以外にも、小笠原諸島・父島、沖縄・西表島に長期滞在していたことがあります。それぞれまったく場所の異なる島々ですが、ひとつ確実に共通しているのは、都会とは比べ物にならないほどの「虫と遭遇する確率の高さ」!・
これはもう、それだけ自然に囲まれているという何よりの証でしょう。しかし、自然とは縁のない下町育ちの僕にとって、やはり最初は衝撃でした。突然飛び出してくる虫に戦々恐々。素足で踏んでしまった時なんかにはもう……。
……が、慣れとは恐ろしいもので、今ではどんな虫が現れようと、こころ穏やかに対処することができるようになりました。部屋の隅で虫が転がっていても、やさしくティッシュでくるんでポイ!ってなもんです。
えっ、それくらい普通?
いや、虫嫌いの僕からすれば大きな進歩なんです。。
かつての僕は、救急車が通過する音を聞いてもほぼ100%他人事でした。が、この島では僕が「出動する側」なこともしばしば。
島には分遣所(消防署)があるものの、署員は分遣署長が1人だけ。ですから、支所の職員の皆様も当たり前のように対応します。
島には診療所があるものの、大がかりな対応は難しい場合もあり、加えて、定期船は1日に数本。急患が出た場合、可能な限り急いで対応されますが、内地ほど速やかにはいかない事情があるのです。
時にはドクターヘリが飛ぶケースもあります。
良くも悪くも色々あるのが島暮らしってなもんです。でも、毎日朝日が登って夕陽が沈むのは変わりません。
それこそ、西側に水平線が広がる焼尻島では、光が見えなくなるその瞬間まで落陽を楽しむことができます。
なにせ、360度海に囲まれているわけですから、景色を遮るものは見当たりません。
この景色を堪能してこそ「島に住んでるなぁ」です。
……なんて、つらつら書いてみました。
「田舎あるある」なら、ほかにもいくつか思いつくのですが、「島だからこそ」を意識しての内容です。いかがでしょうか。
良くも悪くも色々です。
でも、島だからこその貴重な経験だと思えば、なかなか素敵な毎日に思えてきます。笑
ぜひ、一度味わっていただきたいところ。