ECOFF焼尻島コース③オフシーズンの島にて「DIYで壁張り&塗装」
開催日:2017年3月20日~3月29日
第3回目のECOFFは、3月20日からの10日間。
今でこそ、この時期も定番のごとく受け入れしていますが、この時点ではかなり不安要素がありました。
まず3月の日本海はまだまだ“冬の海”。シケて船が欠航する可能性は夏の非じゃありません。
んでもって、3月下旬はようやく雪が解け始めるかという頃合いで、島内の半分近くは実質通行止めです。
春に向けて徐々に忙しくなる時期ではあるものの、どの仕事においても特別人手を要する時期でもないのが実情です。
ただ僕からすると、長い冬の時期は島外の人と関わる機会もほぼ皆無で、あえて卑屈な表現をすると「島外の誰からも構ってもらえない」とさえ思えてしまう時期。
なので、3月という観光とは無縁の時期の焼尻島を誰かに知ってほしい気持ちが強かった。
3月は大学生にとっては春休み。くわえて、(過去10年ほど船の運航状況を調べた結果)3月下旬は3月上旬に比べてフェリーの欠航率が下がり、比較的海況が安定する傾向にあり、この日程で受け入れることにしました。
さて、今回集まったのはまさに元気娘と言うべき女の子4人。
過去2回のECOFF、参加者みな初日は緊張した面持ちがあったんだけど、、、この子たちに限っては音速で打ち解けていたような気さえ。笑
今回の活動ネタは、「ゲストハウス用のベッド組み立て」、「階段の壁張り&塗装」といったようにDIYが軸。
バリバリの都会女子4人で大丈夫か?なんて思ってました。
最初は―――――。
まずは島案内&ベッド組み立て
夏のECOFFであれば到着した初日は島を一周して案内します。……が、この時期はまだ一周回れません。
なので、可能な範囲をゆっくりドライブして、めん羊牧場の羊舎にお邪魔して、、、
見て回るだけなら1時間も掛からないので(笑)、さっそく作業開始!
ベッド組み立てたり。
「女子×DIY」工具を正しく使えば何でもできる
焼尻島では女性が工具を持ったりする場面をあまり見ません。
いや、昨今なんでも「〇〇女子」と呼ぶように、DIY女子なんて言葉も聞くには聞きますが、焼尻島ではなんとなく「工具=男の仕事」ってイメージが強い。
ただ、10日も真面目に取り組めばちゃんとそれなりのことが出来るし、そこに男女は全く関係ないことを改めて感じました。
もちろん、力仕事は断然男性のほうが有利だろうけど、特に電動工具はその力の差を簡単に埋めてくれます。
究極、ケガさえしなければ良い。「正しい使いかた」、「危険予知(KY)」をしっかり学んで臨みます。(偉そうに書いてるけど、僕もわりと抜けてるしヘタです。)
時には作業が夜10時を過ぎたことも。
彼女たちが作り上げた階段の壁が、やすんでけの玄関にどーんとそびえています。笑
何もない島でも存分に遊ぶバイタリティに学ぶ
日々の生活でも彼女たちには感心させられました。
島ぐらしに憧れて移住した僕でさえ、毎日に慣れてしまうといちいち感動しなくなるものですが、4人娘ときたら。
ほんと、毎日のように雪にダイブしていたし、海岸で拾い集めたゴミでなんか作ってるし、塗装する壁に手形つけてるし、「タコ焼き機でアヒージョ作る」とか言って油ハネで騒いでるし。
見飽きたもの、当たり前のものさえ、「遊び」に変換してしまうからスゴイ。
島や田舎に移住する都会人にとって、何もないところから見い出す楽しみは原点とも言えるんじゃないか。
なんておバカやってる彼女たちを見て思ったものです。
それでも毎日雪に全身ダイブしようとは思わないけど。
NPO法人えんおこのはらちゃん(けっけたん)も遊びに来てくれたよ。
地域おこし協力隊時代からの間柄、遠別町でNPO法人えんおこやってる原田氏も遊びに来てくれました。(時々フラッと来てくれるのがモーレツにありがたい)
デザインとかカメラとか人心掌握術とか色んなモノに長けてる彼。
やすんでけのロゴとか、トップページにある動画とか、写真の一部は彼に撮ってもらったモノです。(謝礼は出世払いなのに、なかなか出世しない僕)
特に写真は素敵なのが多い!(全体の2%ほど変な写真混ぜてくるけど)
ECOFFの時期にECOFF以外の絡みなんかもあると楽しい。
彼女たちの活動もイイカンジの動画に仕立ててくれました!(記事の最後)
ふりかえり
「おなご三人寄れば姦しい」なんて言うけれど、四人寄ればなんて言うんやろ。笑
島ではたった10日間(厳密には全員1泊延長して11日間)の付き合いだったけど、地元に戻ってからも不定的に会って遊んでいるみたい。
こういうの、本当に世話人冥利に尽きるところ。
過去2回のECOFFと比べても、中身は全然違うのに、終わってみたらめちゃくちゃ疲れてました。それだけ充実してたってことかな。3月の時期にこれが味わえたのは、自分にとってとても大きかった。
ちなみに、この時点(2017年3月)で、まだ保健所の認可も消防の認可も下りておらず、設備工事の時期も決まっていないのに、開業は1か月後を予定……という、激ヤバな状態でした。。周りの人たちが「アイツ大丈夫か」と思っているのを背で感じつつ。協力隊の任期も終わってたから、無収入状態だったし。なんとかなるもんやね。
ここまではゲストハウスの開業準備活動にECOFFを絡めてました。
次回以降は開業している状態になる予定。ECOFFは続けるつもりだったけど、先行きが全く見えていない僕でした。