結局どうしたらいいの?「建築基準法に適合させるための条件」を調べているうちドツボにはまる。
さて、前回のブログから2週間ほど経ちました。
GW……はどこもかしこも休みってコトで、ゲストハウスに関する仕事は捗らず。。
かと言って、状況的に遊びに行く余裕もないので、海藻作業やら畑作りやら調べ物やら読書やらなんやかんやして過ごしました。
畑用に。けっこう芽が出てきた(^u^)
前回のまとめ
【※前回に引き続き、法に詳しくない素人が素人なりに解釈した話です。ご注意くださいm(_ _)m】
前回、長々と語った「建築基準法の壁」の話の続き。課題を乗り越えるために考えられる手段は以下のとおりです。
①自己資金はもちろん、ローンや補助金をフルに使って建築確認申請をする
②理想はともかく、まずは100㎡未満からの開業を目指す
③何が何でも元旅館だった事実を証明してみせる
④何か、新たな抜け道を探し出す
理想は③。元旅館だったことを証明し、最低限の改修で済ませること。
……ですが、どうも雲行きが怪しいし、それに固執ばかりもしていられないので、それ以外のパターンも同時に考えています。
「100㎡未満からの開業」を安易に選択することの懸念
②の「100㎡未満からの開業」であれば、正直なんとかなります。
資金面も含めて、「100㎡未満での開業にすれば?」と言われることも多いです。
ただ、これについては僕の中では妥協をはらんでいます。
開業だけを目指すなら100㎡未満でまったく問題ありませんが、重要なのは、開業ではなく順調に運転させること。
焼尻の場合、毎日高い稼働率……は難しい一方、特定の日に観光客がドンと多く来る日があったりします。
そういった日に、定員の問題で宿泊を断らざるをえない状況を作ってしまうのはちょっとおっかない。
ゲストハウスの運転までを見据えるとすれば、やはり定員は多めに確保しておきたいところです。
そのためにも、「100㎡未満の開業」を安易に選択したくない気持ちが強めだったり。。
そもそも「建築基準法に適合させるための条件」ってナンだ?
①の「建築確認申請をする」という手法は厄介です。
現行の建築基準法に適合させるための改修が必要で、そのための費用が開業資金を大きく削ってしまう……と言われているからです。
また、その掛かる費用もケースバイケースのためピンキリ。まったく費用が読めませんでした。
そもそもの話、どこをどう改修すべきなのかが見えてこない。( ゚Д゚)
「業者さんに見積もりを頼んで提示された額」を支払えば改修は実現するでしょうが、100万円程度で済んでいる例から1000万円以上掛かっている例まである以上、自分で調べられるなら自分で調べておきたいところです。
ところが、少なくとも僕が調べる限り、「建築基準法に適合させるための条件」に関して具体的に記載された資料は見当たりません。いや、ちゃんと探せば見つかるんでしょうけど、探そうにも手がかりがないワケです。。
唯一見つかった大阪市の資料がこちら。
引用すると……、
既存建築物を簡易宿所(ゲストハウス)等に用途変更する場合について
既存の建物の一部または全部を簡易宿所等に変更する場合は、規模に関わらず、次に掲げる項目などについて建築基準法に適合させる必要があります。そのため、改修工事を行わなければならない場合がありますので、建築士にご相談のうえ適切な維持管理を行ってください。<主要な規定>
・耐火性能の確保
・排煙設備の設置
・非常用照明装置の設置
・階段の寸法(幅・蹴上・踏面)、手すりの設置、主たる階段における回り階段の禁止
・階段・エレベーター・吹き抜け部分等の竪穴区画(鉄製の扉等で遮煙性能が必要)
・廊下の幅
・間仕切壁の仕様(準耐火構造等の壁で天井裏・小屋裏まで達せしめること) など。
⇒既存建築物を簡易宿所(ゲストハウス)等に用途変更する場合について(大阪市HP)
うーん。。具体的なようで非常に曖昧です。
「耐火性能の確保」って何よ。たとえば旅館の畳に耐火性能があるとは思えませんが……。旅館のような畳でも問題ないなら、ウチの建物だって改修は要りません。……と言いたくなります。(屁理屈でしょうか)
おそらく、他にもっと細かな規定があるんですよね?それを知りたい。
非常用照明装置だって、やりようによっては業者さんにお願いせずに取り付けられますけど?……となっちゃいます。もちろん、有資格者にお願いすべきことなのはわかっていますけどね。でも、だからと言って、特に疑問も持たず、言われた額をホイホイ支払うような買い物は出来ません。
困るでしかし!
「建築基準法に適合させるための条件」を教えてくれそうなところへ問い合わせてみた。
「行政なら……」と思って、振興局の土木建設課に問い合わせました。が、「そういった基準たる資料はない」、「こちらとしてもチェックすべき項目を都度法令集を見て確認している。だから私どもでは教えられない」、「そういった問い合わせは建築士事務所協会で聞くか自分で調べて欲しい」……との話。
「それなら建築士事務所協会に……」と思って、問い合わせたものの、「実際に業者に見積もってもらってその金額に従ってくれ」、「もしくは自分で調べてください」……との話。
こんな感じです。もちろん自分で調べる気概なのですが、調べた先で「自分で調べてくれ」と言われるもんだから頭ぐちゃぐちゃです。。
僕のほうも、僕なりの素人解釈で質問しているせいか、ところどころ質問と答えが噛み合っていない場面もあったように思います。建設課の方にとっては面倒な電話になってしまったかもしれません。
しかし、こうも基準が不明瞭なものなのに、最後はきっちり適合していなければならないわけで。。うーん。。
ただ、建設課の方にせよ、建築会社の方にせよ、「素人が手を出すべき領域じゃない」という言い方に聞こえました。そのとおり、建築基準法が厳しいというのは理解出来るんだけど……。
まとまらないないですけども、
……と、ここまでつらつらと文句を書いていたのですが、一応その後、建築確認申請に関する具体的な資料を見つけました。
資料を見る限り、なんやかんや規定があるっぽいので熟読して対策を考えたいと思います。
それにしても抱えている問題に対して、ズバッと回答してくれている資料を探し当てるのは至難の業ですね。「調べ物」という行為がこんなにも難しいなんて。。
ゲストハウス開業を目指す人は年々増えている印象ですが、その道のりが整備されるのはもう少し先なのかも知れません。
いやー、全国のゲストハウス開業志望の方々はどうケリつけているんだろう?
さて、次の行動をどうしようか。
一応、自分なりに次の一手を考えているのですが……、今回はいったん記事を終えます。笑
あ、全然関係ないですけど、焼尻島は野鳥の季節です。(^u^)
ノゴマのオス、メス
アオジのメス