協力隊の任期が残り1年を切って、改めて気持ちを整理した話。【今後のこととか】
すっかりご無沙汰しております。
焼尻島の協力隊の人です。
4月も半ばですって。時間の流れが早すぎて鼻血出そうです。
思うところあってしばらくブログを休眠していましたが、またちょっと更新してみたいと思います。
昨年秋から今年にかけて
昨年秋からブログの更新を控えていましたが、ざっくりと振り返ります。笑
このブログでも触れていたとおり、昨年、夏は島で観光案内をしたり、冬は島の海藻を採集したりと、いわゆる“ナリワイ”の模索を行いました。
ブログでは触れていませんが、島での仕事の幅が広がることを期待して、年末には船舶免許も取得しました。
もっとも、「○○を収入の軸にしてメシを食っていくぞ」と考えていたワケではなく、「【色んな仕事】をこなしながら島でやっていきたい」という気持ちの上。
雪のある時期とない時期で同じ仕事はできませんし、定住が難しい島だけに、色んな仕事を模索することに意義を感じていたとでも言いますか。
ところが、僕がそんな心構えでいた一方で、【本気の仕事】を垣間見る機会がありました。
島で言えば一本気な漁師さんだったり、地域おこし界隈で言えば任期後もその地域に残っている人だったり。
上述した「色んな仕事をこなしながら」という人もいるにはいるのですが、ごく少数。
僕の場合はひとつの仕事をストイックに打ち込んでいるわけでもなければ、色んな仕事を器用にこなせているわけでもなかったので、どちらに対してもコンプレックスを抱くようになっていました。
……という最近でした。
なのに、不思議と毎日は慌しい。っていう。笑
まだ、こんな雪降る日もある。かなわん。
気持ちを整理しまして
定住への手ごたえがイマイチ無いのに、周りの空気感とか、自分に投じられている活動費にプレッシャーを感じ、「定住するポーズ」をとって迎えた3年目。
2月ごろ、ちょっと気持ちを整理しました。
……と言うのも、1月の時点で
- 船舶免許を取ったので操船の練習
- 任期後の住宅が未整備なのでその改修
- 海藻の仕事もやりたいので様子を見て採集
- 夏は観光案内もやるつもりなので諸々の資料作成
- 協力隊として目立つ活動もしたいので学生団体を受け入れる準備
- 仲間内で立ち上げた法人の活動もおろそかにしたくないので今後の展望を要検討
……なんていう課題を抱えていました。それぞれ深堀りすればキリがなく、島では相談できる人も限られてしまう話ばかりです。
案の定、全部を器用にこなせるはずもなく、どれかに集中すると、どれかがおろそかになってしまう負のスパイラル。「これはアカン」ってなりました。笑
情けない話ながら、いろんな意味で力量不足。改めて気持ちを整理して、身の振り方を考えました。
《任期後、島を離れる》という選択肢も含めて、自分なりにマインドマップを書いてみて。
「気持ちの整理なんて、3年目にやることか?」とも思ったのですが、1年目と3年目じゃ価値観も、世界観も、自分が出来ることも、大きく変わっているワケです。
これは意外な発見でした。
んで、今は
2014年、着任当初から掲げていた「島で宿をやりたい」という気持ちに立ち返り、宿の準備活動を軸に据えました。
着任当初は大工仕事に対する見識も無く、資金繰りもピンと来なかった上、そもそも建物をどう確保して良いかさえわからなかった話です。
さらには、理想だけは立派に語る僕なので(笑)、既に宿をやっている人から「そんな甘い考えじゃ……」と言われ、ビビって後回しにしていた話です。
でも、任期3年目を迎え、着任当初よりは大工仕事にも資金繰りにも見識が広がり、今なら頑張れる……と思えるようになりました。
「一見何も無い島に見えて、住んでみると分かる焼尻の魅力……を伝えたい」
「島外との交流の機会が減った焼尻において、やはりその拠点たる空間が必要だ」
「色んな島々を旅したキャリアを生かすなら、やはりゲストハウスしかない」
……と。
もちろん、海藻採集も、観光案内も止めるつもりはないのですが、「まずは宿を実現する」こと。
2月の“気持ちの整理”を境に、こんがらがっていた気持ちがかなりスッキリしました。
……ってことで、ここ最近は開業準備に向き合う日々を送っています。
ありがたいことに、一緒に向き合ってくれる仲間にも恵まれました。
長くなりましたが、こんなカンジの近況です。笑
ってことで、
休眠期間を経て情報発信に対するモチベーションが回復しました。笑
4人いた羽幌町の協力隊も2人に減り、残った2人はそれぞれの島でゲストハウスの開業を目指します。
方向性が不明瞭だったこのブログも(笑)、ようやく意義が見出せそうです。
足あととして、少しずつ更新していきます。
よいしょっ。
諸々の資料と睨み合い。