島内では次年度の行事に向け、打ち合わせを進めています。
が、若手だけで進められる話ばかりではなく、つい最近は島民の皆様のご意見をお聞きしようとアンケートを配りました。
アンケートは島民の各家庭に赴いて手渡しです。
こう書くと一見大変に感じますが、住民票上は216名の人口。それを手分けして各世帯に配布するので、できない数ではありません。
アンケートを片手に各家庭を訪問する……と、
今回改めて感じたのは、「少ない人口の島と言えど、色々な人が暮らしているんだなぁ」というごく当たり前のこと。
僕は協力隊の仕事としてデイサービスに通っているので、デイサービスで知り合った方々とは仲良くさせてもらっています。けれど、島にはデイサービスに来ないお年寄りもたくさんいる、もっと言えば普段家の外に出ることがないお年寄りもたくさんいるわけで。
そんな方々のお宅をあえて訪問する機会なんて、今までありませんでした。
また、お年寄りですから実働的な部分でもあまり接点の無い人たち。すれ違って挨拶し、時には世間話をするご近所さんとして接してきた一方で、和やかに談笑したあとに「誰だったっけ?」って思うことも多々ありました。
アンケートを持っていっても反応は様々。
一番多かったのは、「とりあえず上がって、お茶でも飲んでいきなさい」と招いてくれるお宅。
いくら多少の顔見知りとは言え、突然の訪問に怪しまれたり嫌がられたりするんじゃないかという不安もあったのが正直なところです。けれどここでは、皆が快く応じてくださったので驚きました。今までの生活では考えられない話です。笑
中には畑にまわって大根をくれたおばあちゃんも。
一軒だけ、どうにも断りきれずに招き上げらると、そのままおじいちゃんの昔話を聞くことになりました。当初は「まいったなぁ……」と困ったものですが、それでも話を聞いていると、文献にも載っていないような、焼尻島ならではの興味深い話が展開されていくわけです。
そのおじいちゃんは80代。焼尻島が羽幌町編入される以前、焼尻村だったころの出来事まで、あれこれと語ってくれました。さすがに時間が押したので、話の途中でおいとましたものの、できれば時間のあるときに改めてゆっくり聞いてみたいと思います。
考えれば、この島の歴史を語れる人なんて、国内を探してもこの島に数えるほどしかいないのかも知れません。
そのほか「もう読み書きもできないんだぁ」とアンケートを断る人もいれば、明かりは点いていながらインターホンに反応しない人もいました。高齢者の生活は決してゆるくない(ラクじゃない)のでしょうし、僕がその善し悪しを語ることも恐れ多いです。ただ、こうして島で生活している様子を見ると、敬意を払わずにはいられません。
一見シーンとしている軒先でも、物干し竿に大根がたくさん干してあるのを見ると、「良いもんだなぁ」と思いました。
気がつけば10月も終わり、11月に突入です。道内では冠雪のニュースも聞こえてきているので、内地人としては戦々恐々とする日々だったりします。
島内では次年度の行事の準備を進めつつ、島外では占冠村で研修があったり、東京で「北海道縦横無尽の会」、「アイランダー2014」、「地域おこし協力隊 起業・事業化研修会」に参加したりと、なんやかんや予定がてんこもり。
あっちこっちに意識を向ける日々ではありますが、落ち着いてひとつひとつ取り組んでいければと思います。
はじめまして。
わたしも今年の春から
奥尻に住んでます。
これからもがんばってくださいね☻
みぃさん
はじめまして。コメントありがとうございます(^^)
奥尻ですか!
近いようで遠い……ですが、一度行ってみたいな~と常々思ってます。
よろしければ時々でも読んでもらえれば幸いです。
お互いに頑張りましょう!