ECOFF焼尻島コース①「めん羊まつり」と「床張り合宿」
開催日:2016年7月31日~8月9日
地域おこし協力隊3年目も大詰めを迎えていたこの時期、初めてのECOFFに取り組みました。
そもそものキッカケは、2015年の11月。
島々の祭典『アイランダー』にて、ECOFFのスタッフの方(後に種子島に移住するあやかさん、後に結婚した僕らは、そのあやかさん夫婦を訪ねて種子島に行ったりします)に声を掛けられ、「ECOFFの受け入れしませんか?」と言われたのが発端でした。
当時からECOFFのコースと言えば、離島の農家さんが受け入れているイメージがあり、農家でもなければ、焼尻島の産業に携わっているわけでもない地域おこし協力隊の僕には荷が重いと感じ、当初は「出来ません」と断った記憶があります。
とは言え、協力隊として実績らしい実績もなく、地域おこしに貢献しているとも言い難かった僕。
ならばECOFFを受け入れ、せめて少しくらい島の賑やかしになれば……と心変わりした記憶があります。
そうしてこうして初回のECOFFは、大学生が夏休み突入直後の8月上旬に行いました。
苦心したボランティアの主なネタは「焼尻めん羊まつりのお手伝い」と「ゲストハウスの床張り作業」になり、3人の学生が集まってくれました。
羊まつりのお手伝い
人手不足で一時は廃止も検討されためん羊まつり。
ECOFFのメンバーで少しでも穴埋めできればとの思いもあり……。
色々と奔走してくれました!
なんとか存続しているイベントということもあって、仕事の都合で運営に携われない島民も多々。お祭りの日であっても「天気が良ければ、朝からウニ漁」……なんてこともあります。
お祭りの運営としては、当日アテになる人が少ないのもまた事実。当日の人員として、ECOFFの子たちはとても頼りになりますが、人手が少ないだけに、彼ら、彼女らをキチンと見守れる僕ら(世話人)でありたいものです。。
販売用のウニ剥き作業を手伝わせてもらったりも。
床張り合宿
さて、めん羊祭りと抱き合わせで企画したのが、「床張り合宿」です。
これはどうしてもやりたかった。
①焼尻島はあまり連泊をされないイメージがあったので、合宿を通して島で思い出を作ってほしい
②雰囲気や外観で魅せるよりも、島外から来た人たちと作っていくゲストハウスにしたい
③「全国床張り協会」なる団体を招いてみたかった
ゲストハウス候補の古民家は状態も良く、面積も申し分ありません。ただ、所々床が心許なく、補強をしたほうが良さそうでした。
そしてこの建物、築年数は間違いなく“古民家”でしたが、内装や雰囲気はごく普通の民家そのもので、そこまで“古民家”な感じがしない建物でもありました。なので、傷んだタタミを残すよりも、いっそフローリングにしてしまったほうが良さそうな気もしました。
もうこの辺は素人判断ですが、時間的にも後には引けず。。
たくさんの人を招いて、数十万単位の資材を買って……、個人事業主の一歩目がめちゃくちゃ怖かった記憶があります。笑
床張り作業は面白かったし語れば長くなるので、別でもう1度記事にしようかな。
めん羊まつり最終日に「全国床張り協会」と、その参加メンバーも合流。
(この協会の代表の伊藤さんは地域おこし協力隊界隈で少し名前の通った人)
それまでECOFF3人で活動していたのが、一気に17人に。笑
ECOFFの参加者は大半が「工具を持つの初めて!」だけど、この当時は僕も初心者に産毛が生えたレベルっていう程度で、終始はわわわわ。
それでもあれよあれよの展開で、畳張りだった部屋が、
なんということでしょう。
とにかく楽しかった。
作業をする上でクオリティを求めることは大事だけど、個人的には、そんなことよりも沢山の人が関わって楽しい時間にすることが大事やなーと。やすんでけはそんなフンイキのほうが良いな。
そのほか
海岸清掃をやったり。
観光ガイドの仕事に同行してもらったり。
お隣、天売島に遊びに行ったり。
なんやかんやしてたら、10日間はあっという間に終了。
ふりかえり
当初の心配を吹き飛ばすような充実の内容で、無事(?)初めての受け入れを終えました。それなりに楽しんでもらえただろう自負もありました。……が、毎回このクオリティで受け入れを行うのは間違いなく無理。(費用も準備期間もかなり掛かってる)
ECOFFは他にもたくさんのコースがあり、多いところは10日間の日程をほぼ休みなしで5回も6回も受け入れているコースもあります。(農家系の世話人とか)
今回の受け入れは年に1度のイベントもあり、床張り協会の招致もあり、そりゃ充実するわな……って感じです。
ただ、焼尻島は賑やかな時期が短い夏に集中しているうえ、誰に注目されるわけでもない、産業も活発ではない長い冬の時期があります。この8月以降も9月日程、翌3月日程を予定しており、むしろこれらの受け入れが課題。ECOFFで言うところの「村おこしボランティア」は良い時期、賑やかな時期だけのものではないはずです。
何もない時期をどんな活動にしていくか、ECOFFに限らず島暮らしとしても大いなる課題です。
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