北海道の離島の芸術?焼尻島の“しばれ”が織り成すアートがなんかイイ。
こんにちは、焼尻島の地域おこし協力隊のおっくんです。
除雪された雪が山になっているところで遊ぶのが最近のライフワーク。この高さから景色を眺めるのがたまりません。
海藻拾いのための勉強中
私事ですが、今年から島の漁協の准組合員になりました。細かいことはさておくとして、ざっくり言うと「島の海岸沿いで海藻を拾う権利」を得たということ。(正確には“漁業権行使承認証”が発行されてからの活動になるので、今はまだ動けません)
今シーズンは海藻拾いを通じて、島の産業に刺さっていく可能性を模索しようと思っています。
……ってコトで、時間を確保しては浜へ出かけ、海藻拾いのための情報収集をしている最近。すでに浜で海藻拾いをしている方々に色々教えてもらっています。
足を海に浸けて一見寒そうですが、話せばみんな口を揃えて「今年はあったかい」と言います。気温は氷点下。時には風も吹くけれど、言われてみれば去年ほど寒くもない。厚着が十分だと、さほど嫌にならない気温です。僕もそれなりに慣れたのかも知れません。
天候が比較的穏やかな日の“しばれ”
……とまぁ、こんな具合で「必要な道具」「必要な手続き」「どこにどんな海藻が生えているか」「どうやって加工するか」……を、聞いてはメモ、聞いてはメモし、海岸沿いの海藻を調べ歩いているのですが、ふとした時、冬ならではの景色に目を奪われることがあります。
たとえばこんな、ツルツルではなくバリバリの状態で凍っている水面だったり。
たとえばこんな、波をそのまま凍らせたような氷だったり。なんでこんな形で凍るの?なんで?なんで?
例年よりあったかいとは言え、凍てつくほどに空気はつんと冷えています。まさに、こっちの言葉でいう“しばれ”です。
僕的に、会話で「しばれるね~」なんて聞けば、関西弁に翻訳して「うわ、ごっつ寒いんやけど!」くらいの認識。あんまり良いイメージはなかったものの、ここ数日、この“しばれ”が独特の素敵な景観で魅せてくれることに気付きました。
芸術方面は疎いのですが、なんともアートな感じです。特に海を含めた風景は島らしさバツグン。見とれてしまいます。
がっつり冷え込んだ日の“しばれ”
そんなこんなで、天候が比較的穏やかな日を狙って島内を歩き回っていましたが、昨日9日から今日10日にかけて、北海道日本海側では暴風雪警報やらなんやかんや出ているみたい。
風が強すぎて飛ばされたりするものの、基本的にはいつもと変わりなく過ごしています。
※演出上、表現を誇張している箇所がありますが、本文と人体には何の影響もありませんので予めご了承下さい。
急に冷え込んだ焼尻島では“しばれ”も本格化。穏やかな天候だった先週と比べても、どんより重たい雰囲気があります。
海沿いでは凍てついた流木から、まるでかりんとうのようなの氷が伸びていました。
石に付着した、粉糖をまぶしたような状態で残る雪も、寒さを際立たせています。
海水が触れるかどうかの境目は、雪というよりかき氷みたいな感じ。どれをとっても冬ならでは、島ならではです。
観光パンフレットには載らない、冬の焼尻島
観光的な意味で言うと、今のところ、焼尻島の見どころは夏場に限定されています。パンフレットなど、観光案内系の資料に冬の景色が載ることもありません。
今の時期は平気で3~4日ほど船が欠航することもあるので、実際なかなかムツカシイと思います。(今日も欠航3日目)
ただ、北の島、冬の焼尻だからこそのポテンシャルを感じたりもするのです。島ならではの“しばれアート”はその骨頂。これを楽しめるのは焼尻に住んでいるがゆえだと思うワケです。
やー、ほんと貴重な経験させてもらってます。(^_^)v
……あ、海藻の勉強もしなきゃ。