島暮らしが心細い僕がハマりそうになった!新3大「ウズラ飼育のススメ」【やぎしり謎話】
北海道は焼尻島よりこんにちは。
地域おこし協力隊のおっくんです。新年度を迎えましたが、職場にちゃんと自分の席が残っていたので、今年度も焼尻に残ることができそうです。笑
なんか、最近あったかいですね。道路の雪はほぼ完全にとけています。
さて、唐突ですが、先日頭痛で布団から起きれませんでした。いやー、やっぱり一人暮らしの体調不良は厄介ですね。
気候はあったかいものの、気分は寒いワケです。心細いワケです。
クマムシにお願いして、特別なスープでも作って欲しいです。
さて先日、そんな気分寒々しい僕の家のインターホンが鳴りました。
―――ピンポーン
僕「はい」(ガチャ
青年「あ、すみません。こんばんは」
僕「アザラシくん」
登場人物:アザラシくん
アザラシの生態調査のため、焼尻島に長期滞在している某大学の学生さん。
彼はアザラシくん。焼尻島周辺のアザラシの生態を調査するために、島に長期滞在中の大学生です。
アザラシくん「いやーすみません。実はですね、ウズラ預かってもらえませんか?」
僕「ウズラ?」
アザラシくん「ウズラです」
僕「……ウズラ?」
アザラシくん「ウズラです」
ウズラでした。
聞けば、彼の大学の教授が「一人暮らしは寂しいだろうから」……と、何故かアザラシくんにウズラを授けたそうな。
で、そんなウズラを飼っているアザラシくんが、調査の関係でお隣・天売島に行かねばならないそうで、「預かってください」とのことでした。(ウズラだのアザラシだのややこしいな)
まさかこの短い人生で、隣人から「ウズラを預かってください」と頼まれる日が来ようとは。
僕は生き物を預かることに若干躊躇したものの、「(世話は)そんなに難しくないですよ」とアザラシくんが言うので快諾したのでした。
いや、だってちょっと楽しそうやし。。
そして僕とウズラの楽しい日々が始まりました。(実質48時間やけど)
①ウズラは激しい。
寒い地方の鳥じゃないそうで、常にストーブの近くに置いてあげなきゃならない……とのことで心配していたのですが、そんな心配もよそになかなかの元気具合です。
巣箱に入っているものの、あわよくば外に出てやろうという目つき、動き。
(ガサガサッ、ガサガサッ、ガサガサッ、ガサガサッ)
……落ち着け。
しかも、エサを思いっきり散らかす。そして、やたらとフンをする。
なかなかの厄介者です。
②ウズラはめんこい。
ただ、そうは言っても悪い鳥じゃありません。むしろ、めんこい。ふだん、部屋に現われるイタチやネズミと格闘している僕からすれば、うずらなんて抜群にめんこいです。
20代後半の男性一人暮らしの部屋だと考えれば上出来じゃないでしょうか。
日々のすさんだ心が和らいだのは言うまでもありません。
預かって2日目、アザラシくんが天売島から戻ってくる日。「もうお別れか、短かったな」と思いつつ巣箱を覗き込むと、ウズラがでっかいフンを……
いや、ちゃうわ。
フンやのーて卵やんけ!!!
……なんと、卵を残してくれました。そうです。「ウズラの卵」です。聞けばこのウズラはメスで、3~4日に1個のペースで卵を産み続けているのだとか。
(言われてみると、おなか周りが固かったような……。あれは卵やったのね)
③ウズラは美味しい。
で、アザラシくんが帰宅したのでウズラ返却。ありがとうウズラちゃん。君のことは忘れない。
アザラシくんが「せっかくなので、何かお礼を……」と言うので、アザラシくんが食べずに貯めていたというウズラの卵を少し分けてもらいました。
いやー、ウズラの卵ですよ、ウズラの卵。
一人暮らしの男性でウズラの卵を扱いなれている人が全国にどれだけいるでしょうか。少なくとも僕はあえてウズラの卵を買った経験はありません。
それなりに食べてる気はするんやけどね~・・・・・・。
ただ、いざ料理するとなると、ざるそばのつゆに混ぜるか、湯がいて八宝菜の具にするくらいしか思いつかないので、とりあえず湯がいてそのまま食べてみました。
いきます。
パク
もぐもぐ
・・・・・・ゴクン
―――――うん。
普通です。
こういうグルメレポート、何でも「感動的な旨さ」で表現するのは大間違いです。僕が良く知っている、普通のウズラの卵の味でした。(普通に美味しいけど)
でも、ウズラが定期的に卵を産んでくれるんなら、悪くないなぁ。
食材としても、非常にうれしい存在です。なんのこっちゃ。
まとめ:島暮らしをすれば、隣人から「ウズラ預かってもらえませんか?」って言われる確率がアップするよ!たぶん。
いやーしかし、こんなことってあるんですね。
なんでもかんでも「島暮らし」「田舎暮らし」でまとめるのはどうかと思いますが、少なくとも、都会で会社勤めのサラリーマンが、隣の住人に「ウズラ預かってもらえませんか?」とはならないはずです。
協力隊として模索している「島暮らし」、そばにちょっと変わった動物がいるのも何だか面白そうです。