岩のり採りはじめました。春めいてきた焼尻島にて。
こんにちは、焼尻島・おっくんですよっと。
２月末から３月頭にかけて、東京に行ったり、出張で羽幌滞在したり、なんやかんや慌ただしくさせて頂きました。最近悩ましいのは身体がひとつしかないことです。「何を当たり前のことを言うとんねん」ってな感じですが、今回僕が出張に出かけている間に、焼尻島では「岩のり採り」が解禁されました。
岩のり採り、やってみます。
ついでに言うと、僕は無類ののり好きです。ガキんちょの頃は味付けのりをおやつ代わりに食べてオカンに怒られたこともあるレベルののり好きです。
……というワケで、遅ればせながら僕も岩のり採りに挑みました。
見た目は単純作業ですが、侮るなかれ。実際にやってみると、色々気を使います。
たとえば、足場。海藻がおがっている（育っている）ため、けっこう滑りやすいです。ドンクサイ僕なんか、うっかりしてると足を滑らせてケガをするだけでなく、その拍子に手を滑らせて海水にスマホをドボンする可能性も無いわけではありません。足場に気をつけながら歩きます。
のりのりのりのりのりのりのり……で、ゲシュタルト崩壊。
さて、実際に岩のりを採るわけですが、ひとくちに岩のりと言っても、「ペリペリ剥がせる乾いた状態」「ぬるぬる滑りやすい湿った状態」とあります。
もっと言えば、「どこまでが岩のりなのか、段々自信がなくなってくる」という妙な症状まで発症しました。
どういうことかと言うと、ひとつの岩、ひとつのスペースを見ても「岩のり以外の海藻も一緒に育っている」ということ。黙々と岩のりをむしっていると、岩のり以外の海藻まで一緒にむしっていないか心配になります。
なんやろう、海藻のゲシュタルト崩壊と言いましょうか。
《「ゲシュタルト」は形態・姿の意》全体性が失われ、各部分に切り離された状態で認識されるようになる現象。→ゲシュタルト[補説]文字の認識などでも見られる。例えば、一つの漢字を注視しているとパーツごとにばらけて見え始め、ひとかたまりの文字として認識することが難しくなったり、よく知っているはずの文字の形に疑問をもち始めたりするなど。引用元：goo辞書「ゲシュタルト崩壊」
自分が今採っているのは本当に岩のり？
岩のりにしては藻がえらく繊維質なような……？
よくわかんない時、とりあえず口に入れます。自分が知ってる岩のりの香りが口に広がれば、それは岩のり。たぶん。
……目利きの能力を鍛えていきたいですね (｀・ω・´)
ちょいちょい訪れる、写真撮りたくなる瞬間
ほかに気を使うと言えば、ふとしたシャッターチャンスとか。海辺の作業なので、スマホは首に掛けてポケットに忍ばせています。
が、フェリーがいい感じに通過していったり、ゴメ（かもめ）がいい感じに飛んでいたりするとついついスマホのカメラを向けたくなります。
向き合うゴメとフェリー
素手で岩のりを触っているので、手もそこそこべったべたなんですけど、お構いなしにスマホを弄るので、スマホの画面も塩分が浮いててなんかもうわや（えらいこっちゃ）です。
岩のり採って、写真を撮って、とってとって。
余談ですが、４月から協力隊として副業OKになりました。副業でお金を貯めて、ええ加減それなりのカメラを買おうと思います。はい。
引き続き、楽しくやります。
作業に向き合ってもこんな調子。知人・友人に言わせても「落ち着きの無い人」として定評のある僕ではありますが、何気にこういう黙々とした作業が好きだったりもします。ただ、あんまり黙々としすぎると急に無性に寂しくなるので、適度に話しかけられたいです。（めんどくさい性格）この島、もっと人が増えて欲しいですね。
岩のりに限らず、海藻は採ったあとの工程に手間がかかります。それも含めてこれから学んでいく段階。頑張ります。
あ、寂しさを紛らわす方法も。
良案あれば誰か教えてください。 (｀・ω・´)
