焼尻島名物・オンコの実を収穫したのでとりあえずジャムを作ってみたよ

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焼尻島と言えば「オンコ原生林」が有名。夏の終わりから秋にかけて赤い実をつけ始めます。

その昔は島の子供たちのおやつだったそうで、「下校途中に容器いっぱいにとって持ち帰ったんだよ」なんて話も。僕もほんのり甘い味に魅せられ、林の中を歩くときはその味を楽しんでいます。


さて、今回はそんなオンコの実を使って何かつくってみようと思い立ちました。と言うのも、ここ焼尻島はめん羊肉や海藻類が特産品として知られる一方、これといった島ならではのお菓子がなく、スイーツ(笑)男子の僕としては、焼尻ならではの甘味を開発したく思っているワケです。

というワケで、ジャムをつくることにしました。

実は最近、島の方々に「ナビスコの箱入りクラッカーを2日連続でもらう」という謎のありがたい珍事が起こったため、ジャムが欲しいなと思っていたのです。

甘い木の実ですから、ブルーベリージャムとかラズベリージャム的なノリで素敵なジャムに化けてくれるでしょう!(適当)

 
開始30秒でイヤになる。

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それでは、いざ!

……なんて、意気揚々と臨んだ僕ですが、開始30秒にしてあることに気付きました。

 

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種が面倒くさい!

そう、オンコの実はもれなく種付き。しかもその種にはタキシンという毒成分が含まれているので、取り除かへんなとえらいこっちゃです。というワケで、種を混ぜることなく、果肉、果汁を絞り出さなくてはなりません。すでに若干心折れそう。

 

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手で果肉を剥がして……

いや、いやいや。これ、全部やってたら出勤時間なってまうわ。

 

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しかし、同じことを続けていたらサルみたいな僕でも知恵がついてくるもので、「実をザルに入れてお玉でゴリゴリする」という、非常に斬新で画期的な方法を発見しました。

これなら種を取り除きつつ、果肉と果汁を貯められます。

 

そんなこんなで、20代後半男子の空しい作業が続くこと30分―――――、

 

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なんとか、果肉部分だけを確保することに成功しました。(つД`)

なんかほどよく泡立っちゃいました。例えるならネギトロのマグロ部分みたいなカンジです。

正直、この時点で疲れてしまって食欲が失せつつありましたが、気合で挑みます。

 

 
リンゴジャムの要領でつくってみる。

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ここで問題が起きました。

ネットで探しても「オンコの実のジャム」なんてレシピはありません。もう感性とノリだけが頼りです。

測ったところ、オンコの実はおよそ400gほどでした。デカいリンゴ1個分くらいですね。

クックパッドで「リンゴジャムの作りかた」を見ると

【材料】

・リンゴ 好きなだけ

・砂糖 リンゴの4分の1の量

・レモン汁 小さじ1~2

(※なければ酢で代用)

とあったので、リンゴをオンコに置き換えてみます。

 

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あとはマグロペースt……オンコと砂糖100gと酢を鍋に入れ、弱火にかけて待つだけ!!


―――――

―――

 


……そして、できました。

 

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若干「魔女が暗い部屋でグツグツ煮ているヤツ」に似ていますが、正真正銘オンコの実のジャムです。

ほんのり甘いオンコの実100%のジャムですから、これは期待大ですね!

早速食べてみましょう!

 

 
食べてみた。

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……あぁ、なるほど。


……わかるわかる。


……そんな感じね。


・・・・・・、


・・・・・・、


・・・・・・、

 

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普通。

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ふつう。

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FU・TSU・U!!


あ、はい。普通でした。

なんと言うか、決してマズくはありません。普通に甘いのでクラッカーだけじゃなく、パンやヨーグルトにもイケそうです。


ただ、良くも悪くも「こんなもんか」というお味。たぶん、誰かに食べさせても「わぁ!美味しい!」ではなく、「あ、そうですね」みたいなリアクションをされる気がします。笑

以前、職場で関西名物ミックスジュースを作ってご馳走したことがあるのですが、そのときのリアクションも「あ、そうですね」みたいな感じでした。

それとも、単純に僕の腕が今ひとつなのか。うーん。。

 

しかし考えてみると、オンコの実じたい香りがほとんどないので、これを生かしたジャムを作るのは難しいかもしれません。

オンコ味って言われてもピンとこないしなぁ。。

まだまだ研究が必要なようです。

次は何に挑戦してみようかしら。。

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